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「……」
主人公が俺。ヒロインが幼なじみの名前になっていた。
――あぁ、くそっ。
こいつは頭が良くて見た目も文句のつけどころがないくらい完璧なくせして、猫被ってて腹黒いしオタクだしわがままで気まぐれですぐ手が出るしおまけに毒も吐く。
見た目は女神、中身は魔王な幼なじみに年中振り回されて、いい加減うんざりだと感じつつもどこか幼なじみのことが憎めない。
名前にしたって適当に決めただけで深い意味はないだろうけど、それでもこれまでのことをチャラにしてやってもいいと思えるくらい気を良くしている俺は、我ながら単純というかお人好しというか。
幼なじみ対して少し甘すぎる気もする。
まあ、たまにだったらこいつに振り回されるのも悪くないかもしれない。
本当、たまにだったら。
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