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遺品店?
いきなり訳のわからないことを言われて頭が混乱する。
「お客様、大丈夫ですか?」
「ええ、大丈夫です。少し驚いただけで………」
「無理もありません、遺品店などと聞いて動揺しない方がおかしいですから」
そう丁寧に言うと白い仮面の男は話を続けた。
「実はここにある品々はすでにこの世を去った人々の遺品でありまして、私はそれらの遺品を訳ありで売らせていただいているここ、遺品店店長の名無しでございます」
…………ここまでの話を聞いて「ああ、そうなんですか」とはもう言えなかった。
率直に頭の中に浮かんだ疑問を質問していく。
「訳ありって何ですか?」
白い仮面の男はこちらを向いて?答えた。
「秘密……でございます」
「なんでこんなにも多くの商品が集まるんですか?」
「秘密………でございます」
「なんで名無しなんですか?」
「秘密………でございます」
「…………そうですか………」
………………もう聞き出すことは諦めた。
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