遺品1<傘>

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「お客様、お気に召されましたか?」 いきなり後ろから声をかけられて思わずビクッとしてしまう。 声が聞こえた方を向くとそこには何も描かれていない、どこも穴が開いてない真っ白い仮面を被った男?が立っていた。 体格、低い声からして男だと思う。 「あっ……ええこの革ジャンはいいな~と思って」 「そうですか、この商品は前使っていた人がとてもとても大切にしていた物です、汚れなど付いていません、新品同様です」 「そうなんですか…………ん?………前の人?」 「ええ、そうですよここは遺品店ですから」 えっ?
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