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『もうすぐで夜が来る…!』
自室で1人呟く私。
眩しい太陽は完全に沈み、次の日の仕事に備え親は寝床へと消えた。
そして私の自由が訪れる夜が、もう、すぐ傍まで迫っている。
何て楽しみなのだろうか。
私の人生の楽しみはその夜の自由時間であり、何もかもに束縛されず自由に動き回れるその時間を心から愛している。
あぁ…何て楽しみなのだろうか…。
チッ、チッ、チッ、チッ…
ちなみに現在の時刻は9時35分。
『おやすみなさい』
両親からこの言葉を聞いて、約30分が経過している。
もうそろそろ寝た頃か…?
そう、不確かな希望の一片に気持ちを賭け、私は身支度をし家を静かに抜け出した。
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