第一声

2/15
3人が本棚に入れています
本棚に追加
/87ページ
「ほぎゃぁほぎゃぁ」 「可愛い可愛い私の子。」 泣く赤子をキュッと抱きしめ、涙を拭う。 「美しい心を持ち、そして、人の世を正すのですよ。」 泣く赤子をあやしながら、くるりと振り返る。 「グラディスよ。この子をお前に任せます。そしてもし、この子を見事成長させたなら、貴方を許しましょう。」 「…かしこまりました。女神様。」 グラディスは赤子を受け取り、人の世に向かう。 「…ロザリオ…いつかお前が立派なレディになる時を待っていますよ…」 人の世で…必ず美しい心を持てるように…… .
/87ページ

最初のコメントを投稿しよう!