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「ほぎゃぁほぎゃぁ」
「可愛い可愛い私の子。」
泣く赤子をキュッと抱きしめ、涙を拭う。
「美しい心を持ち、そして、人の世を正すのですよ。」
泣く赤子をあやしながら、くるりと振り返る。
「グラディスよ。この子をお前に任せます。そしてもし、この子を見事成長させたなら、貴方を許しましょう。」
「…かしこまりました。女神様。」
グラディスは赤子を受け取り、人の世に向かう。
「…ロザリオ…いつかお前が立派なレディになる時を待っていますよ…」
人の世で…必ず美しい心を持てるように……
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