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戦闘が続く
こっちではガンガンいこうぜを体現するリリィと光の武器を呼び出しては自在に応戦する玲菜
あっちでは遠距離から魔法っぽい魔法を撃つひかると逃げ回る愛流
「これでオレが星の欠片を取れたら決着は早いんスけどね……」
猫であるエイジは、星の欠片を取ることができない。肉球じゃ掴めないのだ
そんなわけでエイジは傍観
出番があれば動く、なんというか……疎外感をかんじるポジションである
エイジが冬の夜の寒さを身に染みて味わっていると、状況が動いた
距離を置いていた二つの戦場が、なんの因果かぶつかった
四人が一堂に会し、位置的に対戦相手の変更が行われる
リリィがひかるに接近し、玲菜が愛流を捉える
「ひゃうっ」
リリィのスイングに本を持って行かれたひかるがまずリタイア
玲菜が振るった剣撃を、愛流はするりとかいくぐって逃れた
これで形勢は圧倒的にこちらが有利になった
「これで追いつめたぞ」
「ひかるちゃん、大丈夫ー?」
並んでいても対照的な二人だな
そんなことを思いながらエイジはとてとてとひかるに駆け寄る
「大丈夫ッスか?」
「あはは……ビックリして」
尻もちをついていたひかるはエイジを抱いてその場から離脱した
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