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「エイジっ!」
「ごめんなさい!?」
つい条件反射で謝ると、リリィはふんと鼻を鳴らしてからエイジの方に椅子を寄せた
「ふふふ」
笑いながら、司は真新しい手帳に何かを書き込んでいた
「なに書いてるんですかー?」
それに興味を持ったらしい愛流が覗きこむ
「これはね、まあ君達の記録だよ。知人の小説の題材……こほん。この不思議な出来事の記念にと思ってね」
なにか言いかけていたような気がしたが、それはともかく
「記録ッスか……そういえばこんな不思議体験なのに日記に書いてないな」
「日記つけてるのか?」
「いいや?」
答えたら殴られた。なんで?
「へー、小説になるんだ。私を活躍させてねってその人に伝えてくださいね」
「い、いや。小説って何のことかな?」
「下手な嘘だな、ツカサ」
「小説ってなんのことッスか?」
「おーい、エイジー! 学園祭の出し物についてクラスでよー」
今日も、この場所は賑やかである
数十年に一度の流星群
星と共に訪れた、願いを叶える魔法のゲーム
今夜も、猫と少女たちは星(願い)に手を伸ばすのだ
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