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「わりぃ‥。嫌だったよな?俺、頭冷やしてくるわ」
「え‥ちょっ‥」
ジェジュンは部屋を出ていってしまった。
あたしは訳もわからず
ただ呆然としていた。
そしてキスをされた
唇にそっと指で触れる。
あた‥し‥
ジェジュンとキスしちゃった
普通キスって
恋人同士がするものだよね?
あたし達‥
恋人じゃないのに
ジェジュンどうして?
まだキスの
感触が唇に残っている。
でも不思議と嫌じゃなかった
ジェジュンとのキス。
逆に心地よかった。
心地よくて
あたしが夢中になってしまったぐらい。
どうしてあたしは
嫌がらなかったんだろう‥?
拒もうと思えば
拒めたはずなのに‥‥。
あたしはジェジュンが
好きなの‥?
ふっと部屋にある全身鏡を見た。
そこに写るのは
首に何ヵ所にも残る赤い痕が
ついてる自分の姿。
ジェジュンがつけた甘い痛み。
「‥これキスマークじゃん」
あたしはなんだかこの
赤い痕を愛しく感じた。
そして気付いたら
部屋を飛び出していた。
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