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「どうだった?」
歌い終わりユチョンが
下を向いていたあたしの顔を覗いてくる
どうだったって‥‥
そんなのわかるでしょ?
バカ‥‥
「‥~っうぇ‥ひっく‥」
あたしは涙を
ボロボロ落としていた
優しく涙を指で
拭き取るユチョン
「‥よ‥すぎだよ‥っ」
本当に良い曲だった
ユチョンの想いを感じたよ?
「それはよかった。これね?梨沙のために作ったんだ」
え‥‥?
その言葉にあたしは下を向いていた顔を
一気に上げユチョンを見る
「梨沙のことを想って作ったんだ。さっきまで時間かかっちゃったけど‥やっと出来た」
‥‥‥それじゃあ
さっきからピアノを弾いてたのって
あたしのため‥‥?
「ど‥‥して?」
「ん?‥だって」
ユチョンはあたしの涙をもう一度指ですくって
「今日は特別な日だろ?」
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