特命

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校区内に入り駐車場に車を止めた。 そして二人は車から降りた。 亀山「今の時間、授業中ですかね?」 亀山はポケットに両手を突っ込み、辺りを見回しながら右京にそう聞いた。 右京「ええ。そうでしょうね。」 二人は校内に入り事務員を見つけた。右京はその事務員を呼び止めた。 右京「お忙しい所申し訳ありません。警視庁特命係の杉下と申します。」 亀山「同じく亀山です。」 二人は警察手帳を事務員に見せた。 すると事務員は少し驚きの表情を浮かべた。 事務員「あ、警察の方ですか。・・何の用件でしょうか?」 右京「こちらの女子高生が行方不明になった件について、聞き込み調査をしている所なんです。本来ならば事前に連絡を差し上げるべきだったのですが、なんせ我々も急に命令が下ったものでして。申し訳ありません。それで、少し先生方にお話しを聞かせて頂いてもよろしいでしょうか?」 事務員「それでは校長を呼んできますのであちらの部屋でお待ち下さい。」 そう言うと事務員は校長を呼びに行った。 待合室へと通された右京と亀山。 5分程度待っていると、待合室のドアが開き50代半ば辺りで痩せ型の男性が現れた。 この男性が校長だった。 校長「お待たせしました。・・・警視庁からと聞きましたが。」 右京と亀山は立ち上がり 名刺を渡した。 右京「警視庁特命係の杉下と申します。」 亀山「同じく、警視庁特命係の亀山です。」 校長は二人から名刺を受け取り、眺めた。 校長「ま、どうぞ座って下さい。」 亀山「はい。」 右京は一礼してから座った。 校長は右京らが座ったのを確認すると亀山と右京の顔を交互に見た。 校長「警視庁の方がなぜこちらに?」 亀山「あの、こちらの女子生徒が行方不明になった事についてなんですけど・・・。」 校長「ああ、その事でしたら保護者の方が大丈夫だと言っておられましたよ。」 右京「大丈夫とはどういう事でしょうか?・・・。」
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