特命

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右京「君は分かりませんか?」 亀山は『疑問だらけ』、と言った表情をした。 亀山「なにがですか?」 右京「・・・校長先生は我々のように『暇』ではありません。しかも、今から用事があるのなら尚更、むやみやたらに電話をかけては失礼ですから。」 亀山は右京の言葉に納得した表情になった。 亀山「あ、確かにそうですね。」 右京は校長に向き直り 右京「と、言う訳なのですがいかがでしょう?」 校長「・・・そういう事でしたら。」 校長はスラックスの右ポケットき手を突っ込んだ。 しかし、間違えたようで右ポケットから手を抜き、左ポケットに手を突っ込んだ。 その様子を見ていた右京が、校長に話しかけた。 右京「どうかなさいましたか?」 校長「い、いえ、・・・ちょっと間違えたもので。」 右京「そうですか。」 校長は左ポケットから携帯電話を取りだした。 二人は赤外線でアドレスと電話番号を交換した。 校長「・・・もういいですか?」 右京「ええ、大丈夫です。ありがとうございました。また何かあれば、こちらから連絡致します。」 その言葉を聞き、校長は部屋から出て行った。
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