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家を出た瞬間に冷え切った風が俺の服の中に侵入して来る、俺はポケットの中の財布の存在を確認して靴を履きなおす。
「歩いて行くか。」
自転車という移動手段もあったが、コンビニまでは別段遠くもないので徒歩で行く事にしました。
…―――
コンビニに着いた時、俺が家を出る前に感じた嫌な予感の正体を視認したのです。
「あ、どうも。」
「何が《あ、どうも》だ。」
何故かこんな時間に俺の最寄りのコンビニに出没したサト田一・ファブレッチマン・彩花さん。
「あはは、奇遇ですね、本当に、いやはや、偶然にも程がある、ではさようなら。」
「私を迎えに来てくれるなんて、ありがとうございます。」
俺の言葉にひとつとして迎えに来たというニュアンスの言葉があったでしょうか、勝手に脳内変換して貰っては困ります。
それ以上脳内変換しようとする態度、略して変態をすればただではおきません。
「変態め。」
「私はノーマルです、変態的な事には対応してないです。」
その言い方だと俺がまるで変態みたいじゃないか、その想像力をもっと役に立つ方向に向けてほしいもんだね。
「とにかく俺は忙しいんだ!!」
実際は暇でしょうがないくらいですが、俺はそう言ってレジ横の飲料品コーナーに目的の物を購入するに向かいました。
「私はココアがいいです。」
山田ッチマン(仮)はそう言って俺に温かいココアを渡してきた、これはもしかしなくても奢れという意味か??
「そうか、110円だってさ。」
俺はそのココアを商品棚に戻しレジに向かった、すると彩花ッチマンはこんな事を言いやがりました。
「あいにくお金を持ってません、もしも買ってくれない場合は泣きながら店員さんにあの人が痴漢をって…。」
「おっと、ココアを忘れてたよ、危なかった、ふはははは!!」
「ありあーすwww」
とりあえず誰でもいいからこの小説の主人公を代わってくれないか??
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