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何で俺はこんな世界に生まれてきてしまったんだ、俺はハーレム小説の主人公になりたかったのに…。
分かっていたさ、あんな無条件にモテる男なんてのはこの小説には存在しない事くらいはね。
「…。」
いったいどんなチートであんな羨ましい生を受けられるのか、それはもはや宇宙の神秘。
俺は学校から自宅間の下り坂を下る、憂鬱気分を吹き飛ばすかのように走る。
バカみたいな話だが真剣な悩みである、もう1度言うが真剣な話である。
「ふぅ…。」
願えば叶うとか馬鹿な嘘っぱちを吹聴する宗教団体や、歌手、その他etc.
「嘘つきめ。」
俺は空を見上げて神様やら仏様、その他etc.に恨みを込めて言った。
顔をもっとよくしてくれれば、背をもっと高くしてくれれば、頭をもっと良くしてくれれば。
そんな事を毎日考えてます。
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