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「お、おい……今のはっ!?」
「駄目でずか、ぐず…っ!!」
その涙がこぼれ落ちる寸前で俺は最高の笑顔で《ははっ、駄目な訳ないだろう、ははっ!!》と言ってやった、反省も後悔もしている。
…―――
「く~れないっ、にそ~まった、こ~の俺を~っ!!」
頭振り回しながら紅熱唱してる、そのくせに歌のクオリティが高いのが腹立たしい。
「それであんたの本名なんだが…。」
実はこの質問ね、ページの都合によりカットされてるけど実は16回目なんだ。
その返答の一部を紹介しようと思う。
「ルーク・フォン・ファブレだ。」
君が《聖なる焔の光》か…。
「金田一はじめ、探偵さ…。」
いや確かに探偵だけど、せめてじっちゃんの名前を使ってやれよ。
「ストレッチマン、探偵さ…。」
死にたい。
「ほらな、ここに《も》ストレッチパワーが溜まってきただろう。」
そんなモノ溜まる訳ないだろう、ていうかストレッチパワーっていったい何だよ??
あれか、それが溜まれば隕石が直撃してもビクともしないってか??
け…っ、全く冗談も休みやすみ言いやがれってんだこのすっとこどっこい。
「ここがサトシさん家ですね。」
あぁ…そういえば帰宅中だったという事をすっかり忘れてた、だが俺は気が付けば《俺ん家》の目の前に立っていた。
ただ俺はこのルーク・はじめ・ファブレッチマンに着いていっただけで我が家に着いた訳だ、つまりそれはこのルーク・はじめ・ファブレッチマンが俺の家の場所を知っていたという事になる。
「着きましたね。」
「着いたが、何故お前は俺の家の場所を知ってる??」
「彼女ですから。」
ルーク・はじめ・ファブレッチマンが僕の彼女になったようです。
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