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「どうしてこうなったし、どうしてこうなったし…っ!!」
「ぅ……。」
大事な事なので2回言いましたが、今はそんな定型文的なそれを言っている場合ではない。
俺の背中には何故か知らないがスリーピング・ビューティー、ちはや嬢その人がいる訳であります。
「全く役得ゲフンゲフンとんだ災難だな。」
そうですねぇ、そもそもこんな状況に陥ったのはほんの数十分前の事であります。
…―――
「部活見学だ??」
「そう、部活見学。」
山田と成り行き自宅デートから数日経って、俺はいつもの通り放課後の怠惰な時間を過ごそうと思っていたのです。
だがそこに来たのはちはや嬢、なんでも何か部活動に入ろうと思っているのだがどこが良いのか分からないらしいです。
「つまりそれに付き合え、と??」
「…。」
ちはやさん黙って頷くだけじゃ読者には伝わりません、せめてイエスくらいは言っていただきたい。
「イエス、エンター。」
「………ちょっとこれを掛けて《ユニーク…。》って言って下さい。」
「それをしたら…。」
「付いていきます、何でもします。」
「ユニーク…。」
こんな主人公でごめんなさい、反省はしている…後悔はしていない。
その後バスケ部の部活動見学に行ったところちはやの頭にボールが当たり気絶しまして、保健室に連れて行ったところ保健医の先生は出張。
↑今ここらへん。
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