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「ん~、失礼だけどあなた名前は??」
まずいまずいまずいまずいぞ、生徒会長には完全に怪しまれているじゃまいか。
ここで下手を打てば俺の社会的地位は崩壊、今まで築き上げた《真面目な喜多村くん》像は音を立てて崩れ去る。
「市谷です。」
すまない市谷よ、どうせお前の名前なんて覚えてる人もいないだろうし、これからも出てこないと思うから引用させてもらった。
「ふ~ん…。」
市なんとかの名を使ってこの場を何とか誤魔化そうとしたが、生徒会長は俺を舐めまわすようにじろじろと見る。
「あなた、ひょっとして喜多村って名前じゃない??」
「まさかさかさまさか…っ!!」
「落ち着きなさいな。」
《は?喜多村とか知らねーし、は?》的な応答で必死に誤魔化すが、生徒会長殿の隣で座っていた凛がとどめを刺した。
「あ、喜多村くん!!」
この時、喜多村に電流走る。
俺は脳内でこの場を打開する策を必死に組み立てます、その間わずか2秒弱。
ルパン風「(外に走り去りすぐに戻ってきて)今こんな顔した奴を見なかったか!?」
孔明風「この撤退は次への布石です(キリッ」
市谷黒歴史風「実は今俺はある組織に追われていて、仕方なく変装を…。」
ロリコン・人形フェチ・変態風「あなたは自分がどのような存在なのかまるで分かっていない。」
「………。」
腹を括る事にしましょう。
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