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その時、銀次に抱えられていた女の子が、間が悪い状況で意識を取り戻した。
そして女の子は、その幼い瞳で見てしまった。
誰もが息を飲む惨劇を。
「……ママ?」
「っ、見るな……!!」
我に返った銀次が、意識を取り戻した女の子に気付き、慌てて惨劇から目を反らさせる。
だが、女の子は残酷にも現実を見てしまう。
「……ママ、どうして、おはながさいてるの……?」
「っ、見ちゃ駄目ぇぇぇーーーーーっ!!」
女の子が告げた残酷な真実に、逢莉が絶叫した。
あらたなる惨劇の幕開けだった。
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