172人が本棚に入れています
本棚に追加
逢莉が先ほど放った紅蓮刹那(グレンセツナ)は、いわゆる幻炎である。
感じる炎の熱は本物と変わりない為、相手は幻炎と気付かず本当に焼かれていると思い込むが、実際は火傷一つ負う事はない。
「さて、こいつらに襲われた女の子も無事に保護したし、あたし達も戻りましょ」
イマイチ緊迫感のないオネェ口調の由が、そう促した為、肩に下がった髪を払った逢莉が頷く。
「そうね、あとは本部に任せましょう」
そして、気絶している男たちを由が担ぎ、彼女たちはその場を後にした。
最初のコメントを投稿しよう!