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ザザ、と波の音が聴こえる。
「ほら、ジェジュンの好きな海だよ。前に一度来た時、また来たいって言ってたでしょ?」
両腕で横抱きに彼を抱き抱え、砂浜を歩く。
夜の海はとても神秘的なもので、生きているうちにジェジュンに見せてあげたかったな、なんて少し後悔してしまう。
でも、きっと今君は傍にいて、この海を見ているんじゃないかな。
『ねぇ、ユノ。綺麗だね』
前に来た時に、海を見つめて微笑みながら言っていたジェジュンの言葉を思い出して、自然と笑みが零れる。
「綺麗だね、ジェジュン」
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