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まさか。
そう思ってジェジュンの顔の上に手を持っていく。
微かな風すら感じない。
…まさか。
布団を剥いで胸元に手を置いてみても、何も反応が無い。
まさか。
「じぇ、じゅ…、ジェジュン?」
冗談だよな?ホントは起きてるんだよな?そう呟くように言いながら肩を掴んで何度も体を揺らす。
でも、ベッドのスプリングが音を立てるだけで、彼自体には何も変化は無かった。
嘘だ、嘘だよ。
これは嘘。そうでしょ?
きっとからかってるんだ。ドッキリかな?
半ばパニック状態の俺は頭が正常に働かず、現状を受け入れることが出来なくて。
ジェジュン、ジェジュンと彼の名を呼びながら体を揺らし続けた。
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