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気がつけば、外はもう真っ暗。
電気の点いていない暗い静かな部屋で、俺はジェジュンの手を握って床にへたりこんでいた。
もう、彼は目を開けない。
時間が立ち酷く冷静になった頭は無情にも現実を受け入れて、死というものを理解させてくれた。
なんで、なんで。
昨日までは笑っていたじゃないか。
「早く元気になりたい」って言ってたじゃないか。
もう、今までのことすら夢なのか現実なのか分からない。
繋いでいた筈の君の手が、離れてゆく。
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