17の冬

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17歳の誕生日を当然のごとく中で迎えた俺はようやく年少から出て来た 「ありがとさんっ。もうこねーよ ー!馬鹿ヤロー! 叫んで帰って来た その前の年は鑑別で誕生日迎えたどうしようもない生き方で この一番楽しい時期をたくさんそっちで生活した 馬鹿だよなぁ自分。 でもこの時少年院入って良かったとさえ思える自分がいた どうせ入って無かったら悪い事繰り返してただけだし。 高校は中退してた この頃、両親が離婚して 母親の片親で三人兄弟の中生活をすることになるわけだが… うちはどっちかと言うと貧乏な方だったわけだけど そんなんでグレたりとかしたわけでも無いし、 自分の不遇さ、とか恨んだりとかは全然無かった ただ不良がカッコイイとかでもなく 流されやすい人間だったんだよ アホみたいにさ 強いて言うなら流されてるのも知ってたけど 言いたいほどの自分の意見って俺には無かったんだ 自分って人間像が自分でハッキリしてないから 自分の意思とか 自分はどうしたいのか そんなのは不確定過ぎたし、 このころ馬鹿だったから難しかったんだよ 面倒なこと嫌いだったから。
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