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まず、修行のためにつけていたリストバンドは、20kgから40kgになった。つまり計160kgである。
ナイトが使っていた剣は、葵が使うことにした。二刀流である。
次に、気になる人間関係だが、カイトと葵は結婚こそしてはいないが、恋人にはなったらしい。葵からほぼ一方的にではあるが。
ジャンヌはカイトのパートナーのまま変わらない。
夏希と冬美は、カイトにとって妹のようの存在だ。
春菜は同級生。秋葉は戦友といった感じである。
カイトはこの日、近くの洞窟で魔物を倒していた。
「楽勝だな~」
次々と倒していく。カイトは傷ひとつない。
「さてと、そろそろ帰るか」
「今日は早いな」
剣を腰にさし、歩きだす。
「だって、今日だぜ。四界一死闘会の参加受付」
屋敷についた。
「カイト様。遅いですよ」
葵は心配そうにカイトに駆け寄ってくる。
「悪い」
「キスしないと許しません」
「わかったよ」
しかたなく、葵と唇を交わす。だが、すぐに離す。
「熱いね~。お二人さ~ん」
「私の〝紅〟以上の熱さね」
「火傷をしそうですわ」
「……バカ」
春菜、夏希、秋葉、冬美の四人が、二人を茶化す。
「お似合いだぞ」
ジャンヌも続けて二人を茶化す。
「そんなことはいいんだよ」
「いいんですか?」
「いや、よくないけどいいんだよ」
死闘会の参加受付は、死闘会が始まる一週間前に、一日しか行わない。
それだけではなく、参加できる人数も、64名と決まっているのだ。
「急ごう」
カイトたちは、屋敷から出て、四界一死闘会の会場がある魔界へと向かう。
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