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それまでの私は、彼しか男を知らなかった。
真面目に勉強一筋で医学部に入った私についたあだ名は”メガネ”。
恋愛とは無縁の世界で生きてきた私は、そこで初めて女の子として扱ってくれた彼に、流されるような形で付き合い、結婚をした。
しかし、付き合っている時から感じていたが、それは恋しくて燃えるような恋愛ではなかった。
一緒にいて楽な存在ではあったが、周りが言うみたいに
”逢いたくてたまらない”
なんて思った事はなかった。
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