83人が本棚に入れています
本棚に追加
「おっす天パ。今日も最高潮にハネてらァ」
『……うっせ、このサラサラ栗毛野郎。なんだお前、リンスインシャンプーか!?リンスインシャンプーでそうなるのか!?』
「俺ぁメ○ット派でィ」
『よし、私も今度から○リットを使おう』
実に馬鹿馬鹿しいやりとり。
これが私たちなりのコミュニケーションだからしょうがない。
幼なじみともなると容赦なく言ってくるからなコイツは。
『総悟ー何で私の家の前にいんの?』
「どうせ行く先は同じなんだから一緒に登校しようと思って」
『ふーん。じゃあ学校行くとしようかー』
正直ちょっと助かった。
一人でいくのは心細いし、銀魂高校にはきっと知らない人ばっかだろうし…
総悟がいて良かったかなーなんて思ったりした。
でもこいつと同じクラスにだけはなりませんようにと切実に願った事は秘密。
お互い真新しい制服に身をつつみ、銀魂高校へと足を急がせる。
歩いて10分、走れば5分…
我ながら中々いい高校を選んだのではないだろうか。
………学力は別だけど。
.
最初のコメントを投稿しよう!