2.必然とか偶然とかそういうレベルじゃない

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せめてクラスメートには素敵な人たちがいることを期待しつつ、先ほどより少なくなくなった人混みをあとにする。 その最中、おそらく先輩であろう人たちが部活の勧誘として様々なパフォーマンスをしたり、チラシを配っていたりした。 一枚貰ってしまうと、有無を言わさずどんどんチラシを渡され積み重ねられていくのだ。 そういうのを断れないタチの私の手には、すでに薄い一冊の小説ほどの厚さに重なった部活勧誘チラシが。 「そんなにもらってどうするんでィ」 『や…なんかいつの間にかこんなことに』 苦笑する私に、総悟が一番上のチラシを指差した。 「何だそれ」 『へ?』 《天パ同盟 加入者募集中!天パなら誰でもOK!希望者は3Z坂田銀時まで》 …本当に何なのだろうこれは……… .
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