3.天然パーマに悪い奴はいないってのは結局相手次第

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「このクラスの担任になった月詠じゃ。一年間よろしく頼む」 Z組にたどり着いて、私たちに待ち構えていたのは 最初のホームルームとすてきな担任の先生 しっかし…すんごい美人な先生だなぁ これは当たりかもしれない うっへっへと女子高生らしからぬ怪しい笑みを浮かべて 一人ニヤけていると隣の席の総悟に小突かれた。 「きもち悪ぃな。その変態おやじみたいな顔どうにかしろィ」 『誰がおやじだ。変態は否定しないが、せめて性別を戻してくれたまえ』 「そこ否定しないのかよ。自ら変態を名乗るとはとんだド変態でさァ」 『どこぞのドS王子よりかはマシだと思いますけど?』 「俺もどこぞの天パよりはマシでィ」 『天パ関係ないだろがぁ!!』 そう、いつものように言い合っていた時だった。 「そこ!!!」 そう叫んだ月詠先生の手から ビュンッとものすごい音をたててクナイの如くチョークが放たれた。 それも私と総悟の顔ギリギリに… 『「…………」』 「わっちの生徒になったからには容赦はせんぞ。入学式くらい大人しくすることじゃな」 『「……はーい」』 「まったく、志村と沖田には困ったもんじゃ」 入学早々、担任に目をつけられた私たち もう名前もはっきり覚えられてしまった …泣いてもいいですか? .
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