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「このクラスの担任になった月詠じゃ。一年間よろしく頼む」
Z組にたどり着いて、私たちに待ち構えていたのは
最初のホームルームとすてきな担任の先生
しっかし…すんごい美人な先生だなぁ
これは当たりかもしれない
うっへっへと女子高生らしからぬ怪しい笑みを浮かべて
一人ニヤけていると隣の席の総悟に小突かれた。
「きもち悪ぃな。その変態おやじみたいな顔どうにかしろィ」
『誰がおやじだ。変態は否定しないが、せめて性別を戻してくれたまえ』
「そこ否定しないのかよ。自ら変態を名乗るとはとんだド変態でさァ」
『どこぞのドS王子よりかはマシだと思いますけど?』
「俺もどこぞの天パよりはマシでィ」
『天パ関係ないだろがぁ!!』
そう、いつものように言い合っていた時だった。
「そこ!!!」
そう叫んだ月詠先生の手から
ビュンッとものすごい音をたててクナイの如くチョークが放たれた。
それも私と総悟の顔ギリギリに…
『「…………」』
「わっちの生徒になったからには容赦はせんぞ。入学式くらい大人しくすることじゃな」
『「……はーい」』
「まったく、志村と沖田には困ったもんじゃ」
入学早々、担任に目をつけられた私たち
もう名前もはっきり覚えられてしまった
…泣いてもいいですか?
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