83人が本棚に入れています
本棚に追加
「天然パーマ:生まれつきの縮れ毛。ですって(引用―広●苑」
リビングでわめく私にわざわざ辞書を開いて、親切にも解説をしてくれる姉の妙。
ああもうご親切にどうもありがとうございました!
『誰が辞書引けって言ったァァァ!?んなこと、私が一番よく知ってるわァァァ!!!』
「あら、唯ちゃんの質問に答えてあげたんじゃない。それに何かしら、姉に向かってその汚い言葉遣いは?口もぎ取りますよ?」
そんな姉にすかさずツッコミを入れたが、こう言われちゃ引き下がらずにはいられない。黙って許しを乞うしか生き延びる道はないのだ。
美人なルックスからは想像もできまい。
我ながら何て恐ろしい姉なんだと思う。
『ご、ごめんなさい…勘弁してくださいお姉さま…」
「まぁまぁ姉上、唯も明日入学式だからテンション上がっちゃったんだよね」
ここで新八が登場。
助け船を出してくれる優しい兄ちゃん。
でも…兄ちゃんの言ったことは少し間違っている。
『それもそうなんだけどさ……高校でまたからかわれそうで嫌だなぁって」
幼稚園、小学校、中学校…それなりに楽しく過ごしてきたものの
この天パを話のネタにされ、からかわれなかった時は一度もない。
だからはっきり言って高校も心配だ。
.
最初のコメントを投稿しよう!