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星野夜空「いっけねー、遅刻じゃんかよー」片手に持ったオニギリを食べながら自転車で神社や寺を横切る。
観光客で賑わう岡山県の赤穂大石神社、愛媛県の興聖寺、京都山科の大石神社や東京都内の萬松山泉岳寺の各所ナドではこの時、不思議な現象が起きていた。夜空が通過する頃、浅野長矩と四十七士の墓がうっすら時折光り出していた。
夜空「絶対間に合わせなきゃヤッベー…」
急いで食べ終わるとカゴからオロナミンを取り出し飲みながら街中に向かっていく。時折、挨拶をかわしながら自転車を加速させ走っていく。
夜空「(店長に)おはよーございます」
中学高校とバンドを兄弟でしていた今も夜空と夜空の弟も含めライプに出るA(Ds)は夜空と同じビデオ店で働いていて夜間は夜空の経営するバーで働いている。
夜空「(Aにハンドタッチしながら)おはよ。」
息を切りながらレンタルビデオ店へ飛び込み、あわててタイムカードを押す。
夜空「ハァハァ…ハァハァ…ハァハァ…」エプロンを着けながら歩いて受け付けに着く。少しうつむき加減に息を押し殺しているがおさまらず…お客様の手前後ろから小声で
店長「…おちつけ、少し落ち着くまで裏口の自販機横に三脚椅子にあったろ、しばらく座ってろ。ただし5分間だけだぞ。」肩をポンと夜空に叩く。
星野夜空「ハイ。」小走りに裏口の椅子に座る。息が白い…
店内の一部では『忠臣蔵』『新撰組』映画が流れている。
5分ほどして受け付けに戻り作業にかかる。客が会員カードを差し出す。タイトルと内容を確認しながら見せる。「タイトルと内容に間違いないですか。」客「ハイ。」
夜空「準作3枚で540円です。」入り口に廻りお客様にDVDの入った袋を渡す。
夜空「ありがとうございましたー。」その後返却されてたまったDVDを元の位置に戻しだす。
友達 「お疲れー。」
学校の帰り立ち寄ってくれた。同じ大学に通うBは陸上部で近所の幼なじみでもある。
夜空「おぅ」
夜空も中学高校まではBと同じ陸上部だったが大学に入ってからは、部活にはしていない。
友達B「今日さぼったろ?これ、授業のコピーな。」
手を止めて
夜空「まぢ助かるわ、まぁ、なんか借りてけよ。礼だよ、礼。」作業にかかりだす。
友達B「サンキュー、借りたかった映画あったんだよなー、見てくわ。」
笑顔で
夜空「あぁ」
探しながら
友達B「🌕🌕🌕てどこにアンの?」姿が見えなくなる前に
呼びかける
夜空「あぁー、それコッチコッチ」
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