プロローグ

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「きもいんだよお前!」 「うぜぇんだよ、消えろ!」 「ばーか、だまされてやんの! お前なんかにこんなもんくるわけねーだろ、カス!」 ある教室で大勢の男女がある少年を囲み、罵声を上げている。 少年の味方は誰もいない。 先生は罵声を浴びさせはしないが、味方になっているのは1人もいない。 この光景はほぼ毎日繰り返される。 少年はただ1人で苦しみ、耐えるだけ。 どうしてこうなったんだ…… どうしてこんなことに―― 少年は心の中で思い続ける。 だが、それは誰にも伝わらず、消えていくだけ。 いつしか、少年の心と感情は消え去って行った――
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