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目を覚ますと、そこは授業が終わり、休み時間となった教室だった
「あれ・・・・ここ、どこ・・・?」
まだ完全に意識が戻ってきてない頭で必死に今の自分の状況を把握しようとした
「・・・・授業中に、ねちゃったんだ・・・・」
あぁ、やっぱりさっきのは夢か、と急激に理解し、そして落胆する
にしてもあんな夢を見るなんて・・・・
―――大好きな人に告白される夢
叶わない恋だと分かっているつもりなのに、頭の隅でまだ“もしかしたら”と期待しているようだ
我ながら、白々しい
無くさなければならない恋心なのに日に日に膨らんでいくのはどうしてなのだろう
「十代目!」
「わぁっ?!」
「もう授業終わったッスよ」
イキナリ顔を覗いてきた、その近さにビックリした。
何より、その人こそサッキまで夢に出てきた人だったからだ。
「獄寺くん・・・・」
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