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再び幻獣界へ
ある蝶々が一匹いました。
その蝶々はとても空をヒラヒラと飛ぶのが大好きでした。
けれどある日、強い風に遠くに飛ばされてしまい、蝶々の綺麗な翅はボロボロになってしまうのです
嘆く蝶々に近くにいた烏は尋ねました。
「所詮蝶々は飛べても、距離はたかがしれているのに
君は何故、そんなになってまで飛ぼうとするんだい?」
「鳥さんは知らないけど私たちは花の花粉を運ぶ役目もあるの。私はなるべく遠くの花までとどけたいだけなの。」
…―と
ユミル詩編より
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