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薮に呼ばれ、ソファーに座っている薮の隣に腰を降ろす。
光「どうかした?」
薮「お前なぁ~、」
さっきのことをまるで忘れたかのような顔をしてとぼけたフリをしている俺に薮は全然気付いてなくて、しょうがないな。みたいな ため息をついて、俺の腰に腕を回してくる。
薮「俺のこと、あんまり妬かさないで?光のこと好きすぎておかしくなりそう。(笑)」
ねぇ、君も少しは気付いてる?優しいだけの愛情は、むやみに注いでもね、こぼれて冷えてゆくだけなんだよ?
薮「大切にするからね?」
なんて、照れた顔でそんなセリフ。胸が苦しくならない訳がない。恥ずかしくて顔を隠してるのか、俺の肩に顔を埋める。そんな薮の背中にそっと腕を回す。
光「(・・・・・・)」
ねぇ薮。一瞬も逃さないで俺が壊れるほど、もっと抱いてよ?薮には俺だけでしょう?
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