特別な夜は平凡な夜の次に来る(高伊)

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あれからちょうど1年経った… あの日と同じ伊野ちゃんの誕生日。違うのは、あの日と違って今は何もかも上手くいっていること。 伊「映画おもしろかったね。」 高「そうだね!」 伊「あと…靴もありがとね?」 高「どういたしまして!」 伊「ふふっ、」 高「えへへ!」 朝に伊野ちゃんが欲しがっていた靴をプレゼントして、伊野ちゃんが観たがっていた映画を観て、このあとは俺の家でまったり過ごして1日を終えるはずだったんだ。 高「伊野ちゃん   そろそろ帰っ…」 伊「あのさ!俺   行きたい所あるんだっ!   一緒に行こっ!!」 高「えっ、でも…」 伊「お願い!行こう…?」 低い雲は星空を隠しはじめていたけれど、君は新しいクツで僕の手をとって何一つ心配はなさそうにしてたね? 高「伊野ちゃん大丈夫?   濡れてない!?」 あれから急に雨が降ってきて、俺は引き返そうと必死に訴えているのだが、伊野ちゃんは笑って、 伊「大丈夫!すぐ止むって!」 って言うんだ。 なんだよそれ?って思ったけど、そのあと雨はすぐ止んで、伊野ちゃんの「ねっ?」って笑う顔を見ていたらなんだか俺もつられて笑っていた。 高「伊野ちゃんには敵わないね。」  
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