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家に着いた愛は、ドサッと荷物をおろした。
「愛、おかえり。」
奥から、顔にパックをした母親が出てきた。
「何?今からどこか行くの?すごい緑色ね。」
「そう。会社の友達と御飯。煮物作ってあるから、よかったら、食べて。」
「わかった。いってらっしゃい。」
おろした荷物を、もう一度腕に持ち、二階に上がろうとすると、背後から母親が声をかけた。
「そういえば、どうだった?今日、初出社だったでしょ?」
もう一度、母親の方に顔を向けると、愛は答えた。
「うん。よさそうな感じだったよ。」
あいまいに答えると、階段を上がっていった。
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