Xー導かれる声

6/20
前へ
/138ページ
次へ
廊下、階段を抜けて…アルが向かった先はクリス達の部屋の前。 それを確認しつつ、息を切らしてようやく追いついたアレックス。 「はぁ…はぁ…アル…速いって…それに…ここってクリスの部屋でしょ?クリスに言えって事?」 「キキ!!」 自信満々なアル…ちょっと言いづらいアレックス。 意見の食い違う二人は扉の前で小さな小競り合いを始めてしまった…。 「無理無理…なんとなくそれは言いづらいの!!」 「キキキ!!」 「だからね…」 「キキキ…」 「うるさぁぁぁい!!」 扉を勢いよくあけたクリスが睨みを聞かせて怒鳴る…だが目の前にはアルだけ。 「アルちゃん?…アレックスは?」 「こ…こ…」 クリスの部屋から開いた扉…つまりアレックス側からは扉がいきなり向かってくるため、顔面に扉をぶつけたまま挟まれてしまったのだ。
/138ページ

最初のコメントを投稿しよう!

320人が本棚に入れています
本棚に追加