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アレックスは『声』について二人に詳しく説明し始めた。
みんなが寝静まったいつもと変わりない夜。
聞こえてくるのはマックスのいびきだけ。
だけどそれも一時だけ…いつの間にかアレックスは眠りについてしまう。
眠りが深くになると決まって聞こえてくる声…。
『た…て…』
夢なのだろうか?…明らかに外から聞こえてくる声ではない。
『た…けて…』
徐々にだが…はっきりと聞こえ始める声は、やはり直接脳に響いているようだ。
『たすけて…』
女性のような声?でもこのフレーズを聞いた後…アレックスは当たり前のように目が覚めてしまう。
これがすでに2週間は続いているのだから…悩まないわけがない。
「だけど…相談するにしても原因がわからないから僕もどうしたらいいのか…わかんなくて」
と最後に言ったのち、再び顔を下に向けてしまった。
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