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「それじゃあ…やってみるよ?」
そう言ってアレックスの両手を優しく包むクリス。
「あ…///」
久しぶりに手を繋いだアレックスは一瞬だけ照れてしまって…それよりもクリスの方が顔を赤くしている事に気づかなかった。
『……………』
「はぁ…!!」
静まりかえった部屋で、突然クリスが声を出したので残りの二人(と一匹)はビクッと驚く。
「何か…見えた…?」
心配そうなアレックスに、クリスは『大丈夫』といった顔で答えた。
「見えたは見えたけど…『声』には関係なさそうだった」
「何が見えたんですか?」
興味があるのかアレックスより先にキョウコがクリスに言った。
「カレーライスとビーフシチューが天秤にかけられてた…つまりこんな大事な話をしてたのにアレックスは『夕飯どうしよ…』って考えてたって事!!」
とちょっとキレ気味にクリスはアレックスに言った。
アレックスも図星だったのか…クリスから目線を反らした。
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