Xー導かれる声

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「はぁはぁ…」 「大丈夫かクリス?」 心を覗き終わったのかクリスは疲労しながらゆっくりと瞳を開けた。 「見えたよ…」 「何が見えたんだ…?」 カイの質問にクリスは棚の上に置いてあったノートとペンを使って、イメージを描きはじめた…。 1枚目『森の奥の小屋』 2枚目『黒い影と銀の剣』 3枚目『赤い瞳の人間』 「これは?」 「わからない…確かにこれが見えたの。でも…アレックスの心じゃなくてもっと違う何かかも…」 クリスは絵を見ながら考えていた。何故か違和感のある3枚の絵…。 「とりあえず…『森の中の小屋』は【場所】『赤い瞳の人間』は【人物】を示していると考えられるが…『黒い影と銀の剣』だけはわからないな」 「確かに…イメージしづらいかも」 カイもクリスと絵を見ながらそう呟くと、何かを思いついたのか…クリスに言った。 「あくまで予想だが…【剣】や【黒い影】から連想できるのは【敵】だ。アレックスに危険が迫っていると言うメッセージなのかもしれないな…」 それを聞いて不安になるクリス。だがあくまでこれはカイの【予想】であり…【真実】ではない。
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