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「終わりだ!!」
ちょうど適度に間合いが空いた瞬間…二人に向かって火の玉が飛んでくる。
「まさか…はぁ!!」
スコットはすぐに火の玉気づくと、目線をマックスから火の玉へと移してそのまま突っ込む。両手を組み合わせた拳は岩のハンマーのようになり…素早く振り下ろして火の玉を粉砕した。
「こんな事するのはお前だけっしょ…【空弾】(エアガン)」
マックスはその場で、相撲の突っ張りのような強力な前蹴りで空気を蹴り飛ばす。すると、固まった空気の弾が火の玉にぶつかると相殺されて消えてしまった。
火の玉を投げつけたのは、火を腕に灯した火力を上げつついつもの仏頂面でいるカイだった。
「良くやったな…が、二人共まだまだ反応速度が遅いな。訓練不足…だな」
「お前と比べんなよ!!こちとら肉体強化系なんだから、体がちゃんと成長しないと意味ねぇんだよ!!」
「スコットは成長してるぞ?」
全く悪気のないカイの一言。
「バカ野郎ぉぉぉぉ!!」
泣きながら…マックスはその場から走り去るのだった。
「何か悪い事言ったか?」
「いやぁ…悪気がないならカイは悪くないよ、多分」
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