Xー導かれる声

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「ねぇキョウコ…ここはどうやるの?」 「ここは…ちょっと難しいんですけど…これをこうして…」 「あぁ…なるほどね」 ピンクの髪で可愛いクリスと黒髪美人のキョウコが何かを作っているようだ。 クリスがわからない所を、キョウコは優しく教えてくれる。本当に先生のようだ。 「やっぱり編物は難しいな…」 「そうですね。私も本を見てようやくできるようなりましたけど…クリスさんは何を作ってるんですか?」 キョウコはクリスの手元を見た。何やら小さな服のような…? 「これは…アルちゃんの服だよ!!アレックスはアルちゃんに服とか着せないみたいだからさ…やっぱり服着たほうが可愛いもん」 アルちゃん(アルフレンド)とはアレックスがエドガーからもらった小さな雪猿の事である。 「アレックス君には作らないんですか?」 「えぇ…///」 真っ赤な顔のクリス…キョウコは小さく笑ってしまう。 「フフ…ごめんなさい。でもアルちゃんとアレックス君は仲良しですから…同じ物を着たらもっと仲良しになるんじゃないですか?」 「あぁ…そっか。でも私ぶきっちょだからアレックスの分は時間がかかるかも…でも頑張ってみる!!」 笑顔をキョウコに見せたクリスは、再び作業に取りかかる。 「頑張ってくださいねクリスさん…それよりリサさんはどこに行ったのでしょうか?」 部屋にいないリサを心配するキョウコ。
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