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此所は元の世界、所謂地球…
「はあ~……暇だな。何か面白い事ねえかな?」
只今、午前授業につき早めの帰宅。
「ただいま~」
何時もの如く返答は無いが、恒例的に帰宅の挨拶をする。まあ、何も返ってこないんだが…
「ん?やっと帰ってきたか、人間」
一人の綺麗な美人さんが居ましたとさ。
「いやいや、誰だよアンタ?」
「貴様に頼みたい事がある。着いてこい」
うん。いいよ。
「ってなるかぁぁぁ!」
「拒否権は無しだ。さもなくば…」
そう告げたと同時に美人さんは、エプロンドレスからおたまやフライパンではなく、鋭く先の尖った俗に言うレイピアと言ったものを取り出した。んで、軽く一閃。俺の後ろにあった木製の扉が真っ二つになりました。
「こうなる」
「えぇぇぇぇぇ!!なにこれ!?」
うっそ!真っ二つってお前!しかも明らかに剣先届いてないよな?どうなってるんだ?
「さあ、行くぞ。人間」
「はあ?行くぞって何処にだよ?」
「我等の"世界"にだ」
「はあ!?何言っちゃってんのコイ……!?」
次の瞬間、ソイツの唇が俺のそれに重なっていた。
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