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†
「何をしているのだ?さっさと行くぞ」
「ああ………俺のファーストキスが…こんな訳の分からない奴に………」
隣では意味が分からず小首を傾げている元凶。
そう言えば此所は?どうやら何処かのビルの中みたいだけど…
と言っても周りは半壊していて廃墟のような場所だけど。
「さあ、行くぞ。魔王様の元へ」
「は?」
舞おう?真緒雨?間襖?
「何を変な顔をしている、人間?早くしろ」
「ま、魔王って?」
「我等、魔族を束ねる最強のお方だ。私はそのメイドをしている」
ふむ、確かに見慣れない尻尾のような物もあるし、背中にはちっこい羽の様なものもある。
「メイドぉぉぉ!?全くもって見えない!」
ヒュンッ!
隣のコンクリートの壁が綺麗に切れました。
「文句は?」
「ありません。正真正銘のメイドです……」
「よろしい」
そう言って剣を腰に戻す。
「そう言えば其は何なんだ?」
「ん?此か…此は"呪器(カースマジック)"だ」
「か?カース何だって?」
「はあ……呪器(カースマジック)だ。ある特殊な能力を持った道具の事を言う」
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