始まり

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しかし、地球連邦側に衝撃の事態を知らせる情報が届いた。 追いつめられたアメリカが一万発を超える核ミサイルを世界に向けて発射するというのだ。 そこで地球連邦政府は日本で試作開発された、三機の戦闘機が順に合体し、一機のロボットになるという人型汎用兵器、ゲッターロボを投入した。ゲッターロボは空中高速戦用のゲッター1、地中並びに陸戦用のゲッター2、海中戦用のゲッター3から構成される。 パイロットは高校生にしてエレメントの操縦適正試験を突破し、ゲッターロボのテストパイロットに任命された三人のゲッターチーム、流 竜馬(ながれ りょうま)と神 隼人(しん はやと)、車 弁慶(くるま べんけい)からなる。 そして彼らは前代未聞の作戦の提案を発案し、これを成功させる。 それは、ハワイからゲッター3で海中をアメリカ大陸目掛けて進み、サンディエゴ沖合100キロ地点でゲッター2に変形、地中を掘り進み、アパラチア山脈で地中より離脱、そこでゲッター1に変形し、ワシントンDCのホワイトハウスまで飛び、同場所を占拠、合衆国大統領を人質にとり核ミサイルの発射中止並びに停戦命令を出させる電撃作戦であった。 このゲッターロボをはじめ、エレメント部隊といったロボット部隊により正義の大鷲、アメリカ合衆国が息を断ったのである。 その後、地球連邦政府は世界の国々の兵器を統一し、国と国の国境を廃止し、徐々にではあるが全ての人間に同じ権利を与え平等にすると約束した。 これによって焦土と化したアメリカの元占領下だった国々、イギリス、アメリカやカナダの都市は以前のような形へと復興の道を歩んでいた。
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