愚かな勇者の話

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 次に僕が目覚めた時には、すっかり世界が様変わりしていた。  RPGによくある木製の家。窓の外から見える景色もちょっと田舎な雰囲気が出ているあたり、主人公の家っぽさが感じられる。触ってみれば、しっかりと質感も出てた。  意外によく出来てる。  最初に出た感想がそれだった。 「ちょっと、起きてる?」  と、部屋の扉が開いて一人の少女が入ってきた。  その姿を確認して、僕は驚いた。  思わず後ずさりしながら倒れてしまった。 「うぉおおおお!?」 「何よ、そのリアクション」
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