第一章

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「………何て言いました?」 オレは敢えて聞いてみる。 けれど貴方は表情を変えずに、 「オレと別れて」 もう一度、そう繰り返す。 「・・・・・なんでです?」 「・・・・ずっと思ってたんだ。ホラ、俺たちボスと部下っていう立場だろ??そーいうのマズイと思うし・・・・男同士だしね」 「そんなの・・・・・今に始まったことじゃないじゃないですか!!・・・・・・・なんで!!・・・今更っ」 泣きそうになり、語尾が震える。オレは貴方の肩をつかみ揺らす。 「オレ何かしましたか?!言ってください!!直しますから―――「嫌いなの!」 「!!!」 「隼人なんか…嫌いだよ、も、辛いんだ……だから、別れてよ」 「そ……んな…」 ショックでその場に崩れ落ちてしまう。 「ッ!!嫌です!!」 つい大声を張り上げてしまう。 「オレは十代目、貴方に永遠の忠誠と愛を誓いました!!」 「獄寺君」 ――――“獄寺”と呼ばれた。 驚いて顔をあげる。 名字で呼ばれるなんて、何年ぶりなんだろう・・・・。 そんな・・・・他人行儀な言い方。 「命令だよ、獄寺君」 ――――――別れて .
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