戦うお嬢様…戦慄の歌

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ざっと部屋を見回す、1Kバストイレ付き、作りは古いけど手入れは行き届いており 結構きれいにしている、そういえばバカ女は家事が得意だったっけ 悔しいけどその点では私より上か。 「あとは……」 ダイレクトメールに電話の留守番通話記録を調べる。 けどめぼしい情報は無し、困ったまったく手がかりが見つからない。 「…はぅ」 小さくため息をつきベッドへと腰掛ける。 「ほわっ?へいっ!ガール!」 するとラップ警官が驚いたような声を上げ私を呼ぶ。 「なによ?なんか見つけたの?! 私はベッドから立ち上がり、ラップ警官の背後から手元を覗き込む。 するとラップ警官の手元には…。 「これって…手紙?」 一通のエアメールだった。 私はラップ警官からエアメールを受け取り見る するとそれは音矢から私宛ての手紙だと分かった。 「…音矢…」 私は手紙を見つめ中を見るか悩んでいると、ラップ警官が空気を読んだか 署に連絡し情報が入ってないか聞くと言い、部屋の外へと出て行った。 「……」 ラップ警官が部屋から出るのを見届けると私は、ベッドに腰掛け封を切り 中身を取りだし、読みはじめる。 鷺ノ宮 妃奈様へ…って少し堅苦しいかな、あ、そのな… いきなりだが、力を貸してほしい、二年も連絡しないで勝手だとは思うが 頼む、実は夢理羽が行方不明になってしまったんだ 俺だけじゃ、あいつを救うことは出来ない、レイヤーズの夢理羽を連れ去った奴は強敵だ 危険に巻き込むことはしたくは無いが、お前しか頼れない 無理強いはしない、これを読んだらよく考えてほしい また力を使うか、使わないかを… そういう訳だ、突然の手紙悪かったな、じゃあまた連絡する。 音矢。 「…力か」
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