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手紙を読み終えた私は、はぁ、っと深いため息をつき、ギュッと手紙を抱きしめる。
そして一つの決意をした。
「私の力で救えるなら…うん。」
また戦うよ、私。
胸の前で力強くガッツポーズを決め、手紙をポケットへとしまうと部屋を出た。
「ガール?もういいのかい」
「ええ、で?何か分かったの?」
部屋を出ると廊下に座り込み、リズムを刻みながら上半身だけでダンスを
踊るラップ警官を見つける、そして私に気づくと立ち上がり
陽気な声で話しかけてきた。
「関係あるかは分からないですが、今夜マフィアの密会が有るとか無いとか」
マフィアの密会か…
バカ女を倒すほどの相手はそう居ないはず、少なくとも裏社会に属す奴だと
私は思う、ならマフィアから何か情報を聞けばいい
うん、冴えてるね私って。
「じゃ今夜行くわよっ!」
「ほわっ!?ど、どこへですか…」
私が右手を突き上げ言うと、ラップ警官はデカイ白目をさらに大きくさせ返事をする。
そして私は妖艶な笑みを浮かべ言う。
「もちろん…マフィアから情報をゲットしによ」
「…のぉ~…デンジャラス、ね」
っとラップ警官は白い歯を半分だけ見せ、引き攣った笑いをする。
そして私達は場所を移動し今はハンバーガーショップで作戦会議中。
「それで?」
「マッドファミリーは危険な一味で~す」
ラップ警官から得た情報は実に曖昧なものだった。
正確な人数やどんな仕事をしてるかなどの情報がまったく分からないらしい
ただ一つ分かってるのは、とても危険な組織らしいということ。
「使えないわね、あんた」
ストローをラップ警官に向け、睨むような目つきで言う。
「謎が多い組織で~す」
はぁ…こんなんで大丈夫なのかな?と思えてきた
けど、やるといったら必ずやるのが私
鷺ノ宮 妃奈。
どんな相手でもかかってきなさいっ!だよ。
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