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夜までハンバーガーショップで時間を潰し、それから目的地へと向かう。
街から少し離れた港、そこの倉庫にアジトの一つがあるという
漫画やアニメでよく観かける光景だと思うほどベタだ
やっぱりお決まりが好きなのかな?マフィアって人達は。
「あ、そういえば…グランマが危篤で…」
運転をしながら鷺ノ宮をチラチラ見ながら言うラップ警官。
「…さぁ、急ぐのよっ!」
「あ、だから、グランマが……ヒィっ!」
グダグダとうるさい事を言うから怒りを込め睨む
するとさらにスピードを上げるラップ警官。
なにが危篤よ、ったく。
ラップ警官はハンバーガーショップにいる時から、なにかと理由をつけ
帰ろうとしていた、確かに危険な奴らの集まりと知れてる
マッドファミリーの密会に、たった二人で乗り込もうとしているのだから、当然とも言える
いやラップ警官の意見が正しいのだ。
だが鷺ノ宮には危険なんてかえりみない、無鉄砲な性格がある
それに二年前の戦いで自分より格段に強い、レイヤーズの麗羅に勝ったのが
より強気な性格にした要因の一つとも言える
だが鷺ノ宮は重大なミスに気づいていなかった。
「…着いたです…」
目的地へ到着すると、まるで地獄へと連れてこられた死人のような顔をするラップ警官。
それとは逆に鷺ノ宮は地獄で罪人を裁く閻魔のような、鋭い瞳をし
背後からは何ともいえない、まがまがしいオーラを放つ。
「い~い?私の邪魔しないように、おとなしく着いて来なさい」
「い、イエッサーっ」
鋭い目つきはそのままに、ウインクをしたものだから、ラップ警官にしたら
恐怖としか感じられず、素直に従うしかなかった。
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