11人が本棚に入れています
本棚に追加
ふむふむ…密会ってこんな感じなのかぁ。
二人は闇に紛れ上手く倉庫中に侵入すると、ちょうどマッドファミリーの
密会が始まるところだった、二人は奴らの死角にあたる荷物の裏に隠れ
様子を伺う、するとマッドファミリーの面々は楽しげに酒を飲みかわし
まったく笑えないアメリカンジョークを飛ばす、これがマフィア?と思えるくらいアットホームだ。
あ~ぁ、なんかガッカリ、麻薬の引き渡しやバカな手下の処刑とかしてると
想像してたのに、これがマフィアか…正直幻滅したわね
でも、あんな奴ら相手なら楽勝かも、よし!
さらに瞳に力が入る鷺ノ宮。
「もう帰るですよ、ガール…見つかったら、ガ、ガールっ!」
緊張が限界を迎えたかラップ警官は、鷺ノ宮を連れ倉庫から逃げようと
したのだが、ラップ警官の横に鷺ノ宮の姿は無い
ラップ警官は大きな白目を見開きキョロキョロと辺りを見回す
すると目的の人物を見つけた、見つけたのだが…
「…な、なんてバカな真似を…」
「おいっ!貴様らに聞きたいことがあるっ!」
楽しげに談笑中のマッドファミリー達の真っ正面に立ち
1番立派な椅子に偉そうに鎮座するボスらしき男性に向かい、人差し指をビシッと指差し
強気な態度で言う鷺ノ宮。
その瞬間、まるで時間が止まったかのように静まり返る
マッドファミリー達は不思議そうな表情で鷺ノ宮を見つめる
だがただ一人、ボスらしき男性だけは、面白い物を見たような感じで笑い声を漏らす。
「くっ…くく、はぁはっはは」
その笑い声が引き金となり、不思議そうな表情を浮かべていた
ファミリー達も高笑いをし始めた。
「なんなんだ、このお嬢ちゃんは?」
「道にでも迷いましたかぁ?」
「ほらガキはお家帰って寝る時間だよ」
と一同は鷺ノ宮をバカにするように言う
そして一人の男が鷺ノ宮の頭に手を乗せた瞬間
その場から笑い声は消え失せる。
最初のコメントを投稿しよう!